子供の「自己肯定感」はどう育てるか

ここ近年、多くの場所で聞かれるようになっているのが「自己肯定感」というキーワードです。

いわゆる「キレる若者」のように自分の感情をうまくコントロールすることができなかったり、公の場で常識的な振る舞いをすることができない青年が目立つようになりました。

特に「自己肯定感」が大きくクローズアップされることになった事件の一つに、2004年6月1日に起こった長崎市佐世保で起こった少女による殺人事件があります。

事件の2日あとに児童相談所より加害少女の保護者が出したコメントでは「あの子は問題なく育った子でした。(中略)ノーと言えない内向的な子に見えました」という内容のものがありました。

内向的でおとなしく、成績も良かった少女がなぜあのような凶暴な事件を起こしてしまったかということについては様々な意見がありますが、保護者のコメントに見られる「ノーと言えない」ということが一番の問題ではないかと思います。

親にとって「ノー」を言わない子供は、一見育てやすく楽な良い子のように思えます。
しかし本体子供というのは自我が形成される過程において、周囲に反発したり自分の意見を通そうとしたりするものです。

つまり親など保護者に全く「ノー」を言わないということは、何らかの原因により子供が「ノー」を言ってはいけない雰囲気が作られていたということが考えられます。

親に対して言えなかった「ノー」がどこを向くかというと、子供自身です。
「嫌だ」「やりたくない」の意思表示を出来ない気持ちは、そのまま自分自身の否定へとつながっていきます。

子供は常に認められたいと思っているもの

子供の自己肯定感を育てるために最もよい方法は、子供自身の能力を認めて褒めるということです。
子供は常に強い好奇心を持っており、自分の能力の向上や達成感を求めています。

よく子供を褒めるときには「結果」ではなく「努力」を褒めるべきと言われますが、これは「自分の努力で結果を出すことができる」という肯定感を与えることにつながるからです。

テストで100点をとったり、絵画や作文で入賞をしたという事それ自体を褒めていると、反対に子供にとって「よい成績をとらない自分には価値がない」という思い込みを植え付けることになってしまうので、結果的に自己肯定感のないズルやインチキを積極的に行う人格が形成されてしまいます。

子供の自立心をうまく育てていくためには、まず子供にとってやりたいことは何かということをしっかり周りの大人が見つけてあげ、そのサポートをしていくということが大切になります。

先回りをしてなんでも親が用意してあげるのではなく、余裕を持って子供が自分で出来ることを増やしてあげるようにしてください。